マキャベリ
三島由紀夫の「青の時代」を読み始めた。
冒頭で「マキャベリ」というワードが出てきた。
その前に久しぶりに本を整理していたら、鹿島茂が監修した「非情な人ほど成果を上げる」という本が出てきた。その表紙に「マキャベリ式 最高の仕事術」と書いてあるのが目に入った。
ただの偶然だが、マキャベリについて調べてみたいという気持ちが沸いたので調べてみることにした。
大辞林 第三版の解説
マキャベリズム【Machiavellism】
①
どんな手段でも、また、たとえ非道徳的行為であっても、結果として国家の利益を増進させるなら許されるとする考え方。イタリアの政治思想家マキャベリの思想から。
②
目的のためには手段を選ばないやり方。権謀術数主義。
目的のためには手段を選ばないやり方かぁ。
手段選べよ・・・って思ったがしかし。
文章の一部を変えるとどうだろう。
「結果として自分の利益を増進させるなら許されるとする考え方。」
余計に受け入れがたいわ・・・
ただ、現実ではこの考えで生きている人間が多いのではないだろうか。
いわゆる、人間の根本にある感情を見抜いたからこそ出てきた考え方ではないか。
1.人は自己保存のみを追求する性、邪悪な生き物である。
2.法律、道徳、習慣、契約、信義その他の社会関係は、邪悪な人間が互いに戦い続ける悪を最小にするために考え出された約束事にすぎない。よって、相互の力関係が崩れると、その約束事は容易に廃棄される。
3.なにごとかをなさんとするなら、その目的から逆算してすべてを組み立てなければならない(目的は手段を正当化する)。その過程において約束事に抵触する恐れがあるときは、抵触するリスクと抵触しない利益を秤にかけて判断すべきで、約束事を絶対視すべきではない。しかし、約束事が有効に機能している場合は、約束事に違反するリスクを考慮してから決定を行うべきである。
4.善をなさんとして結果的に悪をもたらしてしまうよりも、善のために悪を成す必要があると判断したら、これを一刻も躊躇すべきではない。悪を成すことをためらっているうちに、より大きな悪を招来してしまうことが少なくないからだ。
5.もっとも肝心なことは、持てる全知全能を傾けてものごとを正しく考えることである。この「正しく考える」ということは道徳的に正しいという意味ではなく、合目的的に正しいということである。
「もっとも肝心なことは、持てる全知全能を傾けてものごとを正しく考えることである。道徳的に正しいという意味ではなく、合目的的にただしいということである」
これらの言葉がなぜ響くのだろうか。
外国の偉人が残した言葉だからだろうか。
いずれにせよ、今の僕にとっては影響力のある言葉であることに間違いはない。
次の記事から、「非常な人ほど成果を上げる」を読んで考えたこと、実際の行動に結びつけられそうなことなどを書いていこうと思う。
それでは。